どもども。。。nacciです。。。

仕事の都合上、中々執筆活動がままならない状況です。。。

現在、お国のお仕事の担当になっておりまして、
これが又めんどくさいのなんのって。。。
イヤ(T△T 三 T△T)イヤ

一応、年度末までなんですけど
暇を見つけてはちょこちょこと掲載していきます。。。

楽しみにしている皆様には申し訳ないのですが、
もうしばらくお持ちくださるよう、お願い致します。。。

今時期休みだろうから書けって???

んとですね〜。。。

資格取得の為、これもまた勉強中です。。。
あれよこれよとしなくちゃならないことばっかりで。。。
壁|〃´△`)-3ハゥー

又一身上の都合もありまして。。。o(*^▽^*)oあはっ♪

そんなわけで(。。。どんな?)
もうしばらくお待ちください!!!

(*_ _)人ゴメンナサイ

でわでわ。。。。 nacciでした♪

(⌒0⌒)/~~ see you♪
いやいやぁ。。。。
約一ヶ月ぶりですぅ。。。(>▽<;; アセアセ

なにぶん仕事と身の回りと忙しくて忙しくて。。。
忙しいけど。。。給料減るばっかりで。。。(*゜・゜)ンッ?

労働者諸君!\(*⌒0⌒)bがんばっ♪

んなことはどうでもいいとして。。。

次回からちょっとシリアスに物語りは進行していきます。。。
ちょっと((o(б_б;)o))ドキドキ。。。

物語で黒人と白人のハ−フの人のことを「カフェ・オレ」とゆうのは本来あったそうです。。。

まぁ、意味合い的にはあまり使わない方がよさそうな言葉ですね。。。。

物語の進行上の設定でして、それ以上の意味合いはありません。。。

今現在、一番心の問題として取り上げやすく、又理解できそうな設定とゆうことで物語で設定しました。

ご了承ください(o*。_。)oペコッ

さてさて。。。。

またまたnacciのトリビアです♪

日本4大メ−カーといえば。。。。
ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキとありますね。。

ホンダは言わずと知れた根っからのエンジン屋さんです。
このメ−カ−程エンジン付きの乗り物にこだわってるところも珍しいですね。。。

しかも、最新技術テンこもりで、これ以上いじる必要ないってくらいに完成度が高い製品。。。

いじる方にとっちゃ面白くないって意見もありますが。。。。(^▽^;)

次にヤマハ。
私個人としては、シングルやツイン系のバイクをもっと頑張ってほしいメ−カ−です。

ヤマハって。。。元々人の名前だって知ってました?
創立者の名が山羽さんってゆうそうで、オルガン造りが元来のお仕事だったそうです。。。

音楽のYAMAHAとバイクのYAMAHAの「M」。。。
下のVのところが少し長さが違っています。。。
なんで違うのかは私もわかりませんが。。。。


そしてスズキ。

ここのバイクに対する考え方は面白いですね。。。
独創的ってゆうか、個性的ってゆうか。。。

個人的にはカタナがすきなんですけど。。。

ここは元々自動ハタオリ機メ−カ−さんです。


そして我がカワサキ♪

言わずと知れた川?重工業。。。製鉄屋さんです。
鉄道の機関車、列車、新幹線など等。。。
船、飛行機、色々と製造してます♪

今度列車に乗る機会あったらくまなくプレ−トを探してみるのもいいかもしれませんね♪

各メ−カ−さんも創立以来すばらしいバイクをこの世に送り続けてきました。。。

日本のオリジナルエンジンとして。。。
並列4気筒の歴史は日本の歴史といっても過言ではないでしょうねぇ。。。

しかし、昔はこれだけじゃなかったんです。。。

ブリジストン。。。今はタイヤですけど、元々バイクも作っていましたし、
メグロ。。。東京の目黒に工場があったからこういったメ−カ−名になったそうです。
現在は川?に吸収されてます。
ト−ハツ。。東京発動機だっけかな?
そして、陸王。。。

まだまだ調べればあるんですが。。。。
それはそのうちに紹介できればと思っています。

なんでこんな紹介するかって?

なにせnacciは旧いバイクが好きなのです。。。。

ココ最近のバイクは。。。性能がいいのはいいんですけど。。。

バイクにのってるみなさんは。。。。。

今のバイクに所有感に満足します?
バイク自体に存在感感じてます?

新しくなるにつれて。。。バイクが「機械」になっていくような。。。
そんな感触を感じられずにいられません。。。

なにを言いたいかとゆうと。。。。
もっと「味」のあるバイクを作ってほしいと思うのです。
速さや乗りやすさもそりゃ必要ですけど。。。
もっと心に響いてくるような。。。。
そんなバイクを望んでる人たちは、そんなに少なくないと思うのです。

もう少し、個性の持ったモデルをお願いします。

ハ−レ−なんか、個性丸出しじゃないですか?
日本のだってまだまだできると思います。

なんか愚痴っぽくなっちゃいましたね。。。
(-人-)ごめんよおぉ

それでわ(o^∇^o)ノ

次回からお楽しみに♪


『シナゴ−グ』の管理人であるラピとダミュは兄妹だった事を知ったのは午後を少し回った頃だった。。。
その頃には爺さんと本田さんのバイク自慢大会が少し落ち着いてきて。。。。
本田さんが皆に昼食をご馳走しようと、ガレ−ジの奥の狭い台所に向かった。。。

「俺のお袋は黒人でさ。。。。」
ダミュが少し重い口調で。。。。。

「親父と住んでいた環境が。。。お袋には理解できない部分だったのかもしれない。。。」

僕には良くわからなかった。。。
いくら人種が違うっても、家族が住む環境の違いって?
家族は一緒に住むのがいいことであって。。。当たり前じゃない?
それでなんで?。。。。ダミュやラピが殺されなきゃならない?

「元々、住んでたところの環境は。。。白人の街でさ。。。。」

人種問題。。。。。なのかな?

「妹。。ラピを施設の学校に迎えに行こうと出かけた矢先に。。。。『ヘイ! カフィル!』と声がして、俺はまさかと思ってすぐ部屋から飛び出したんだけど。。。。目の前でさ。。。。」

。。。。目の前で。。。。想像できない辛さだ。。。。

「俺は。。。。そいつらに食って掛かったさ!なんで?!殺したんだ!!ってね。。。そいつらは、只、単に。。。白人の街を堂々と昼間に歩くのが気に入らなかった。。。それだけの理由で。。。。」

本田さんの。。。昼食の準備の音が店内に響く。。。。

「その理由を聞いた途端。。。顔に唾を吐かれて。。。。俺も撃たれたんだ。。。。。」

ダミュが上着を脱ぐと。。。。そこには散弾銃の跡が生々しく。。。。。

「ラピはそのまま。。。現実を受け止めるには。。。俺たちの後を追うように。。。。」

そっか。。。だから、あんな素っ気のない表情を。。。。
白人だけじゃなく、自分と家族以外の他人を。。。。信じられなくなったんだ。。。

「ラピは。。。『他人の恐怖』をまざまざと見せ付けられたんだ。。。。現世の地獄を。。。な。。」

爺さんが作業台の上を片付けて。。。。本田さんがス−プとパンを運んでくる。。。。
コップを並べて。。。皆にミルクを分けながら。。。。

「ダミュは現世での憎しみ恨みが強くて。。。そして、ラピは自らじゃろ?。。。。負の運命と言ったらいいかの。。。。この『街』から先には行けんのじゃよ。。。。」

えぇ?同じ死んだ人間でも。。。。。そんな分別の意味って。。。。あるの?
僕が本田さんに疑問を投げかけそうになったのを見計らって。。。。爺いさんが。。。。

「自らの心に錘と鎖に繋げて。。。自ら二度と出ることはない箱に閉じこもっっておるのに、心の【自由】を感じる事は出来ないじゃろうて。。。。そんな輩には。。。いくら神様とはいえ。。。お与えにはならんじゃろ。。。。」

「僕にだって。。。。心に。。。【自由】なんてあるとは思えないですよ!実際、僕だって自殺と変りないじゃないですか!」

爺いさんを少し困らせてしまった僕に。。。。。本田さんがそっと僕に。。。。黒い子猫を渡した。。。
黒い子猫は僕をじっと見つめて。。。。。

「心の【自由】の有無なんて。。。神様が分別する理由になんて。。。ならない。。。。。」

いくら神様とはいえ、あくまでも他人だしその人の心の中まで見通せる訳がない。。。。
寿命や行動は個人個人解るとしても。。。。心まで。。。。。。

「いいかい?トモ。。。。。あの方は。。。。他人だけども、自分の外におるわけじゃないんじゃ。。。
みんなの心の奥におられる方じゃからの。。。。。。」

「僕の。。。。心の奥に。。。。?」

「そう。。。それぞれの人にそれぞれのお方がの。。。。。」


僕の心。。。。胸には黒い子猫。。。。
僕の目をずっと見つめていて。。。。。なんか、吸い込まれそうなおおきな瞳。。。。

『マルクト』の番人に『ラピから何かしら指示がある』って言っていたけど。。。。
こんな事情を知ってしまった事が。。。何かの障害にならないものだろうか。。。。

それ以前に。。。。他人を信じていないラピの心が気になってしまって。。。。
ラピも。。。。僕に話し掛けてくれるのだろうか。。。。。。

作業台での昼食を終え、皆で店の外にイスを出す。。。。

日の当たりの良い所に座り込んで、午後の気持ちいい暖かさに包まれる。。。。

でも、ココに居るみんなの心には。。。。自由があるのかな。。。。

確かに。。。事情を知っったところで、僕らに何が出来る?
閉じ困れた心の解放は、他人じゃなく自分でやらなきゃとも思うし。。。。
でも、何か。。。その心を動かすように働きかけることぐらいは。。。。出来そうな感じにも思えてくる。。。。

ラピやダミュに。。。。僕が出来る事。。。。。。

腹の上で気持ちよさそうに寝てる子猫を眺めながら。。。。。
うとうとした頭で考える。。。。。

店の影の中には。。。。もうすぐで修理が終るブラックが影に隠れて潜んでるかのように見えた。。。

朝食を済ませた僕と爺さんは、本田さんの店に向かっていた。。。。
しかし、いつこの町並みをみても、人は居るが会話してるのを見たことがない。。。。
立派な都会の風景なのだが、都会独特のノイズとでもいおうか。。。。
あの音がないとまるで、ゴ−ストタウンだね。。。

そんな街の中に、ドリ−ムEとラビットの排気音がハモッているかのように響いてく。。。。
ここに住んでいる人たちの心の様な、ガラス張りの町並み。。。。。

綺麗なんだけど。。。。。中身を見せないガラスの箱。。。。


「全然変わっとらんのう。。。。昔の看板そのままじゃ。。。。」
爺さんがどこか寂しそうにつぶやく。。。。

僕には只の古いバイク屋。。。老舗ってしか感じない。。。。

そういえば、先輩の店って看板ないんだよね。。。。
そんでもって、ぼろっちぃちっこいオフィスビル?の地下にあるんだけど、
バイク屋って雰囲気なんて微塵もなくて、ただのガラクタ置き場なんだ。。。。
本当の好きもんしか来ないような。。。。そんな店だった。。。。

先輩いわく。。。「これはガラクタじゃネェ!!宝の山なんだ!」
どうだかねぇ。。。。

店先にバイクを止めると。。。。あれ?『ドゥエ』が止まっている。。。。

爺さんと中に入ると、黒猫を抱いた本田さんとあの兄ちゃんが話しこんでいた。。。。

「おはようございます。。。。朝、『シナゴ−グ』に来てましたよね?」

兄ちゃんは相変わらずメットかぶったままだ。。。。

「おう、久し振りじゃの。。。。見るか?」

爺さんは早く、本田さんにドリ−ムEを見せたがっていた。。。。
「ほほう。。。よく動きましたネェ。。。。。」
本田さんも懐かしい。。。旧き友と再会した時のような。。。目を細くして微笑んでいる。。。

ホントにバイクが好きな人なんだ。。。。
バイクにずっと乗っている人たちには、共通している部分が多くあると僕は思う。。。。
老若男女全てに。。。どんなジャンルのバイクに乗ってるにも係わらずにだ。。。。

表向きには『自由』を満喫したくて一人で楽しむことを重んじて、あえてバイクに乗る。。。
そうなんだけど、ずっと一人はやっぱし嫌で『仲間』を作りたがる。。。。

そんな雰囲気が、僕はたまらなく好きなんだ。。。この人たちもそうだと思う。。。

だから、バイクに乗ってるってだけの共通の事情があるからこうも溶け合いやすいんだと。。。

そんな話を『ドゥエ』の兄ちゃんに話してみた。。。

でも、『ドゥエ』の兄ちゃんは。。。難しい表情を見せる。。。。
ちょっと深いため息のあと、兄ちゃんは。。。。。。僕に問い掛けた。。。。

「俺は。。。。ハ−レ−に乗ってる奴はどうしても。。。。気に入らない。。。」

「どうゆう事?」

本田さんと爺さんははっとしたように。。。。僕を見た。。。。
「トモ。。。いいから。。。。」

爺さんは僕の問いかけを止めるかのように。。。。

その時だった。。。。メットを取った兄ちゃん。。。。あれ? 兄ちゃんもちょっと黒いんだ。。。。

僕が目を見開いてると。。。。本田さんがやれやれといった感じで。。。

「いいかい?トモ。。。ダミュは。。。。」

兄ちゃんの名前がダミュソスってことはすぐ理解できた。。。。なんてったって背がでかい。。。。


爺いさんが
「ダミュソスはあだ名じゃよ。。。背がでかいし、速いからのう。。。。」

ダミュソス。。。。ギリシア神話に出てくる足の速い巨人である。。。。。

なるほど。。。。だから、『ドゥエ』なのか。。。。。

ダミュが悔しそうに云った。。。。
「トモがそうゆう風に言うのなら。。。。。トモは黒人のハ−レ−乗りをみたことがあるかい?」

はいぃ??????
。。。。。そういえば。。。。
「あまり見かけない。。。。。確かに黒人のハ−レ−乗りって。。。。。」

ダミュは吐き掛ける様に言った。。。
「だろ? 何が『自由の象徴』だっ!。。。あんな『自由』。。。白人の作った支配ある『自由』じゃないかっ!」

僕は。。。。言葉に詰まった。。。。

「なんでそんなに。。。。白人を忌み嫌うの?」

ダミュは目いっぱいに涙をこらえて。。。。。

「俺と。。。妹は。。。。『カフェ・オレ』なのさ。。。。。白人と黒人の混血なんだ。。。。」

そんなことって。。。。あるの?実際?????

「それだけの理由で。。。。。。俺達は白人の『自由』の為に。。。」

ダミュは僕の肩を握り締めて。。。。。。
「俺らは殺されたんだ。。。。。。」

なにもいえなかった。。。。ただただ、このことは実際あったことなんだ。。。。
このあとのダミュの話で。。。。『自由』と作られた『自由』とが。。。。生きていた世界には実際にあるんだとゆうこと。。。。そして、『心の自由』がどこにあるのかと考えさせられた。。。。

※ここに記した物語での事情は、全てフィクションです。
ハ−レ−乗りの皆さん、及びハ−レ−自体にはなんらそういった意味合いはありません。
物語を進行していく上での設定です。
ちょっとこの場面は掲載にあたるに躊躇しましたが、この物語の設定上でのことなのでご了承ねがいます。。。。



ほんとに二度寝はきもちぃー♪
ブラックの事が気になって、少し寝たと思ったらすぐ又起きて
中々熟睡が出来なかったけど、ベッドの中ってこんなに気持ちがいいってこと
忘れていたよな。。。。。

まだ薄暗い、闇が明るいブル−グレ−に溶け始めていくころ。。。。なにかしら外が少し騒がしい。。。。

「ん〜??? なんだろ。。。。あれ?この音。。。。?」
あの『ドゥエ』の音だ!

何か朝早くから。。。。用事でもあるのかな。。。。???

眠い目をコシコシしながら窓の外を見下ろす。。。。。ん?。。。。。んんんっ!?

『ドゥエ』の兄ちゃんは相変わらずメットをかぶったまま。。。。でも、一緒に居る女の子は誰?

あれ。。。?良く観るとあのコ。。。。ここのメイドさん?。。。。そだそだ!

へぇ。。。 あの二人、知り合いだったんだぁ。。。。

この『シナゴ−グ』には爺ちゃんとこのメイドの女の子の二人で経営(?)しているみたく、
最初の朝に朝食の手伝いをしていた時にちらほらと見かけていた。。。。
でも、挨拶してもすぐそそくさと忙しそうに。。。。行ってしまう。。。。
爺ちゃんともそんなに仲が良いようには感じられない。。。。

結構かわいいんだけど。。。。いっつも「むっ」っとしているような。。。。雰囲気っちゅうか
イメ−ジあるんだよんなぁ。。。。

ちょっと色黒で。。。そういえば、まだ名前も聞いていなかったっけ????

朝食の時にでも声かけてみよっと♪

などど考えてるから、目がギンギンになっちゃってせっかくの二度寝が台無しになる。。。はぅ〜。。。

「もう、ブラックの整備が始まったかな。。。?」

そういえば、ヴィンセント製エンジンが分解されたとこってしばらく見てないや。。。
そう思うと、居ても立ってもいられなかった。

しかし、下の二人は何話しているんだろう。。。。

ちょっと気にしながら、僕はシャワ−を浴びに浴室へ。。。。

「久し振りの整備だもんな。。。。ブラックも少しは気分良くなって。。。。。」

僕は一つ、思い出した。。。。

なんでブラックは言葉を話し、自分の意思があるように見えるんだろう。。。。。
代車のラビットは普通のバイクなのになぁ。。。

でも、怖いとか気味悪いとかといったイメ−ジは全然感じない。。。。
むしろ、もう一人の自分と一緒に居るような。。。。。そんな感じがした。。。。

シャワ−を浴び終えて、頭をタオルで拭きながら窓の外の二人を見てみると、
もう、二人の姿はなかった。。。。

そんなことよりも。。。ブラック!ブラック!

いそいそと着替えて、下に降りて行く。。。。

「おはようございます!」

「おぉ。。。トモ。 おはようさん。。。早いのう。。。今朝はやけに。。。」

爺ちゃんの手は又真っ黒。。。。またいじくってたのかな?

「そこにあるラビットは代車かい? これもまた懐かしいのを貸してくれたもんだ。。。。」

爺ちゃん。。。にこにこ! 機嫌よさそうだ。。。

「トモ。。。こっちきてごらん。。。。」

「はい?」
爺ちゃんは手招きをしてガレ−ジの方へ誘った。

僕も、後をついていく。。。。。ん?

「いいかぁ? そりゃっ!」
ドリ−ムEのキックペダルを踏み下ろす!

「トパッ!パパパパパパ!!!!」
「どうじゃ!直ったぞ! あのクソめ。。。。わしの腕を試そうとしたってまだまぁだ落ちとらんぞい! ワ−ハッハ!」

ん? あれ? ウェイトレスさん。。。。?
ツカツカと爺ちゃんの方に。。。。
「お。。。おはようございます。。。。?」

僕の前をツカツカと。。。。なんか感じわる〜。。。。う〜。。。。

「お爺さん。。。朝食の準備。。。お願いします。。。。」

自慢げに笑っていた爺ちゃんがはっと我に帰り。。。。
「おぉ。。。そうじゃった。。。どれどれ。。。。」
「トモ! 今日もバイク屋行くのかい?」

「え?…えぇ。。。」

「おし。。。久し振りにわしも行ってみるかの。。。あのクソ野朗に見せびらかせにのぅ! はっはっはぁ!」

よっぽど嬉しいんだなぁ。。。

わかるわかる! 僕も高校になったばかりの頃、解体屋から「カブ」を友人たちと金出し合って買ってきて修理してさ。。。。
エンジンかかった時なんて、そりゃぁ嬉しかったもんなぁ。。。

「ラピ。。。今日のパンはこっちでいいのかのぅ?」
爺ちゃんはメイドさんに確認する。。。。んん????

「あ。。。僕も手伝います!」

爺ちゃんに教えてもらったが、ジイさんはここの宿主ではなく、住み込みで働いていて、
メイドさんだとばっかり思っていたこの女の子が宿主だった。。。。

どもども〜。。。。( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ー ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)
nacciですぅ。。。

明日の日記から連載再開です!
でも、ちょっとイップクしましょ?

ちょっとしたnacci版トリビアっつ-ことで。。。(;^_^A アセアセ・・・

読者の皆さんも良く、TVでレストランとか
ホテルとかでサ−ビスや店内の雰囲気?のランク
付けする時に使う「三ツ星」とかいうのをご存知ですよね?

よく、「ミシュラン認定」とか。。。。ね♪

ミシュランといえば?
イメ−ジするのはタイヤメ−カ−だってこと!

なぜタイヤメ−カ−がレストランやホテルのランク付けするのかって。。。

考えたこともないですよねぇ。。。(-""-;)

これは、今と違って昔の自動車のタイヤ交換に掛かる時間が
何日も掛かっていたんですね。。。。

今だったら、交換とバランスで4本やったとしても
30分〜1時間くらいでしょうか。。。。

もっと早いとこもありますね。

でも、昔はそうではなかったんです。。。。

んで、昔のタイヤ交換するときは自分の車を自動車の
整備工場へ自ら持っていくわけです。。。

工場の店員さんに車を渡し、作業が終るまで待つことになる。。。。

その時に、店員さんからタイヤ交換が終るまでの時間、お客さんに暇をつぶさせるために
レストランやホテルを紹介したわけなんです。

そこで、どのホテルやレストランがどのくらいサ−ビスがいいか、
ランク付けしたのが始まりなんですねヾ(=^▽^=)ノ

タイヤメ−カ−であるミシュランが
そのなごりで現在もランク付けを行っているのです。。。

さすが、ヨ−ロッパ的な思考というか。。。。
日本じゃ真似できない歴史の一部ですよねぇ。。。
(・_・;)

さて、この物語で登場する「ヴィンセント」。。。
いよいよ、復活しそうです!
元々、イギリスのバイクメ−カ−ですが
アメリカのある実業者が権利を買って
試作車をこしらえたんですねヽ(  ´  ∇  `  )ノ ♪
私もその記事を目にした時はそりゃぁもう。。。
ヾ(=^▽^=)ノ

でもねぇ、エンジンの開発までは無理みたいで
なんと、ホンダからVTRのエンジンを供給されるみたいです。。。

販売開始は来年の予定で、値段はなんと250万円。。。

興味のある方はバイク雑誌をくまなく探してみましょう!

HPもあるみたいです!
私もまだ観たことないのですが、
なんと。。。「ブラックシャドウ」の
カラ−写真があるみたいですぅ〜。。。。

早くみたいぃっ!


この物語にはこんなトリビア的な要素がいっぱい
出てきます。。。。
しかも、最近のバイクからそりゃぁもう、今は無き
メ−カ−の物まで、いろいろなヒストリ−を
バックににした話がテンコ盛!

それに、神話的な要素を組み合わせていきますので
どうぞ、最後まで楽しみにしててくださいね!

それでは、明日の続きをお楽しみに!

nacciでしたぁ♪

でわでわ♪バイチャ♪ヽ(*゜∇゜*)ノ~*:・’゜☆



ども♪[壁]=゜▽゜)ノ nacciですぅ。
『ブラック』の修理が出来上がるまで、ちょっと
別の視点からみたバイクのある物語を紹介しますぅ。。。

この物語は私がどこかで聞いた話で、ちょっとオリジナルを
加えてみました。。。

よかったら読んでいっておくんなましぃ〜(o^∇^o)ノ

「苫小牧の港に着いた時には、あんなに天気が良かったのに。。。拓と来るといっつもこうなのよね。。。」

それは俺のこと、『雨男』とでも言いたいのか?

夏休みを利用して、実家のある帯広に将来の嫁さんを紹介しようと
いっしょに連れてきた道中。。。
この時期、車だと道と云う道はひどい渋滞で、
しかもフェリ−の運賃を考えると無意識にバイクで
帰ろうと思った。
『こいつ』は汚れる、疲れるなどブ−ブ−文句をたれたが
日ごろ仕事だ何だで全然乗れていなかったせいもあり、
久し振りに乗ってみたかったのと昔の仲間にも
このバイクが現在も現役なのだと自慢したかったのもある。
確かに、今の大排気量の最新バイクにゃ叶わない。
シ−トの幅も狭いし、いかにも『こいつ』のオケツにゃ
頼りないかもなぁ。。。。

日高の山々を横切る様に、274号線をそのまま
行くのもいいが、
仲間と良く走りに行った金山(かなやま)の方から
行ってみるか。。。。
どうせ富良野には明日、こいつと観光する予定だし、
今日行く事もないだろ。。。。

「ちょっと遠回りしてもいいか?」

缶コ−ヒ−を飲み終えた『こいつ』は目をキョトンとして、
すぐ俺を睨み返してきた。。。

「ちょっとぉ?こんなに霧が濃くなってきたんだよ?
それでも悪い虫が出てくるわけ?!」

悪い虫?
「俺はただ、昔よく走っていたとこに久し振りに行ってみたいだけだ!
いいじゃね-か。。。明日からずっとお前の観光に付き合うんだし、
少しぐらい俺にも満喫ってやつを官能してもいいじゃねぇか!」

『こいつ』は渋々ヘルメットをかぶる。。。
まぁ、かなまや湖の風景が見られれば御立腹モードも
解除になるだろ。。。。

俺もメットをかぶり、愛機「モト・グッツィ850 Le Mans」に跨った。。。

幸い、雨はまだ降ってこない。。。

かなやま湖を撫でるように続くこの道は、
雨がひどく降ると通行止めになる。。。。
道は昔ほどじゃないが、中々いい道で交通量も多くない。。。

こんな霧の濃い日にわざわざ来なくても良かったのだが、
どうしても来なければならなかった理由が俺にはあった。。。

『こいつ』が背負っているリュックから頭が飛び出している
花束。。。
『こいつ』は自分に買ってくれたものだと信じきっているようだが。。。

湖を見渡せる展望台からちょっと行った右カ−ブに
差し掛かるところで、俺はグッツィを路肩に寄せた。。。

「あれ? なんで止まっちゃうの? 何にもみえないねぇ。。。」

「ちぃ。。。リュックから花とさっきのコ−ヒ−缶
出してくれ。。。」

「え?」

ガ−ドレ−ルは直っているようだが、路肩のアスファルトには
あいつのバイクの塗膜片がまだこびりついていた。。。

俺に地元の仲間から連絡が入った時から信じていなかったけど、
この塗膜片で。。。現実なんだと自分に言い聞かせた。。。

缶に水をさし、ポ−ルに縛りつけ花を飾る。。。
ポケットから中途半端に折れてしまった線香に火をつけ、
拝んだ後についでにタバコにも。。。

「この間、言ってた友達?」

俺の顔を覗き込むように聞いてくる。。。

「あぁ。。。俺の大親友さ。。。」

『ちぃ』も手を合わせ、ふと周りを見るとより一層
霧が濃くなってきた。。。

そろそろ行こうかとメットを取ろうとした時、
こっちに向かってくる排気音が聞こえてきた。。。

『ちぃ』もこの音に気がつき、
「私らだけじゃないんだねぇ。。。こんな時でも
バイクに乗ってるなんて。。。
拓?。。。。どうしたの?」

俺は金縛りにあった様に動けなかった。。。。

「まさか。。。。」

聞き覚えのある排気音。。。間違いなく「ラベルダ 750SFC」の音だ。。。。

他のラベルダとは違い、カムチェ−ンを2丁がけ、
メインベアリングを4点支持の独特のノイズは
忘れていない。。。

その750SFCは俺の前で止まった。。。

「おぅ。。。。帰ってたのか? 久し振りだな。。。」

「お前。。。。なんで?。。。。」

「いやな、風のうわさでお前が嫁さん連れてくるって聞いたんでな。。。
冷やかしてやろうと思ってさ。。。」

俺は事態を飲み込まれなかった。。。

「岡田? だってお前。。。ここで。。。」

岡田は俺に笑顔を見せて。。。。
「んな細かい事気にすんな。。。しっかし。。。
なまらかわいいじゃん。。。。嫁さん。。。」

『ちぃ』。。。イッチョ前に照れてるよ。。。

でも、ちぃも岡田のことには気付いてる様子だ。。。

アスファルトの塗膜片と岡田の750SFCの色が
同じだったからだ。。。

「拓? 久し振りに走らないか? あの頃の様にサ!」

「ん? こんな霧が濃いときにか?」

「何も全開で走ろうって訳じゃないよ。。。流す程度にさ。。。お前のグッツィの音も聞きたいしな。。。」

岡田と話し込んで行くにつれ、『ちぃ』の存在が無くなっていた。。。

何も見えない霧の中で二つのツインエンジンの排気音が響いていく。。。

そんな俺と岡田との走りに夢中になっているとき、
『ちぃ』の前にもう一人の岡田が帰ってきた。。。

「少しの間、拓を借りるよ?」

「岡田さん。。。彼を。。拓をどこに。。。。?」

『ちぃ』は不安だった。。。
拓がもう、手の届かないところへ行ってしまうのではないかと
ビクビクしていた。。。。

岡田は少し寂しい表情を『ちぃ』に見せ。。。

「俺。。。一人だからさ。。。やっぱ、拓と走りたいんだよ。。。いいかな?」

『ちぃ』は涙を目いっぱいに。。。こらえて。。。。

「拓。。。。彼を連れて行かないでください。。。
やっと。。。やっと一緒になれるんです。。。
私の。。。。幸せまで持っていかないで。。。。」

ぽろぽろとこぼれる涙を目で追いかけるように眺める岡田。。。

「そんなに。。。拓を。。。ここまで来るのに。。。
あいつと苦労したんだね?」

涙を両手でぬぐうようにうなづく『ちぃ』。。。

しばらく岡田は考え込んで。。。。。

その時、拓が二人の元へ戻ってきた。。。

岡田が拓に振り向き、
「ふぅ。。。しょうがねぇなぁ。。。。」

「ん?なに?何の話?。。。。どした?ちぃ?」

岡田はグッツィの左側のミラ−を外し、

「その代わり、これ、貰っていくな。いいな?拓?」

「お?おぉ。。。。何すんだ?ミラ−なんぞ?」

岡田はメットをかぶり、泣きながら立っている『ちぃ』に

「わるかったな。。。幸せにな。。。」

そう告げると、750SFCは霧の中に消えていった。。。。

『ちぃ』は自分の気持ちを。。。俺と一緒に居たい気持ちを
どうしても隠せなかった
。。。

俺は泣いてる『ちぃ』を抱き寄せ、一人にしてしまった
事に謝り、霧の濃い時にはこの道に来ない約束をした。。。。。


それから少し日にちが経ち、僕らは結婚し、
今の幸せの生活は今までの係わり合って来た人達との
共有してきた時間と、そして消える事のない
思い出たちとでに成り立っている事を実感していた。。。

〜次回からは元の世界へもどりまするぅ。。。。
 これからも、ちょっとした物語を思いついたら
 掲載していきますねぇヾ(=^▽^=)ノ

 でわでわ♪ (* ̄ー ̄*)/~~☆’.・.・:★





「心当たりあるとこだから、連れてってあげるよ。。。。走れる?」

ブラック。。。。大丈夫かな?
「あの。。。ここから遠いんですか?。。。。」

フルフェイスのシ−ルドの奥の目がにっこりしてる。。。ように見えた。。。

「なに。 すぐだよ。 付いて来て!」

「ブラック!もう少しの我慢だよ!」

「おぉぅ。。。。どれ。。。がんばるか。。。。」

『ドゥエ』の後を付いて行く。。。。
僕は、2ストの排気の匂いが好き。。。。特に冬にこの匂いを嗅ぐと学生時代を思い出すんだ。。。
その頃は、バイクブ−ムでNSやγ、RZで友達と良く遊びに行ってたっけ。。。
峠で転んではみんなして笑ってけなしたりさ。。。。
あれ?この匂いは。。。。ん。間違いない! カストロ−ルだ!
2ストは4ストと違い、ガソリンだけで動くわけじゃなく、ガソリンとオイルを混ぜた混合油を燃料とする。。。このオイルがカストロ−ル製なんだ。
独特の匂いがする。。。懐かしい。。。。
嗅ぐ度に、当時好きだった女の子も思い出す。。。。

そんなことをホンワカと考えてるうちに『ドゥエ』は路肩に止まった。。。。
「ん?着いたのかな?」

ふと、お店の看板らしきものに視線を移すと。。。。。なんじゃこりゃ?
思いっきり看板には日本語、しかも漢字ででかでかとっ!!
「本田輪業っ! 宿のお爺さん。。。。そういえば外人だったよな。。。。」
しかもここの道、さっき通ったじゃん。。。。僕って道音痴????

『ドゥエ』のライダ−がヘルメットを脱ぎながら店に入っていく。。。。
僕もブラックのイグニッションを切り、店内へ。。。。うわっ!すげぇ。。。。。
目の前にはCB1100RD、うげげ。。。Z1000R1? いや。。。スリックはいてる。。。
んんんんん????もしかして。。。。S1????
ものめずらしそうにバイクたちを見ている間に、奥からマタマタお爺さんが。。。。。
はぃ〜?????
この人。。。。。。ほ。。。本田総一郎さんだ。。。。。。
一気に緊張が走る僕。。。。
やっぱ、亡くなってもこうゆう業種に就く人なんですねぇ。。。。。

「どうしたんですかね? 何か御困りで?」

は。。。初めて声聞いた。。。。
うぅ〜。。。緊張!!!
ってまず、話さないと!

「えと、オイル交換と点火系がちょっと弱まってるみたいなんですけど。。。。。」

本田さんは表に出て行き。。。。
「ほう。。。これはこれは。。。。懐かしい。。。ヴィンセント『ブラックシャドウ』ですね?」

「えぇ。。。かなり旧いバイクなんですけど。。。。」

本田さんはにっこりして懐かしさを楽しんでいるかのよう。。。。
「解りました。。。ちょっとお時間頂けるかな?すぐって訳にはいかないんじゃよ。。。。」

「あ、はい。。。。僕、この先の宿『シナゴ−グ』ってとこにいますから。。。そこのお爺さんの紹介で。。。」

「そうでしたか。。。。あそこの奴はまだ元気だった?」

「えぇ。。。今朝も何かいじってました。。。。」

「あっはっは。。。。。そうですか。。。。まだまだ若いなぁ。。。」

ブラックが一言もしゃべらない。。。。
でも、本田さんはニコニコ。。。。

「この『ブラックシャドウ』には当時、驚かせっぱなしでしたねぇ。。。50年前の世界最高速を我が物にした名機ですからねぇ。。。。」

「えぇ? そうなんですか????」

「おや?知らなかったんですか? このバイクに私は凄く影響受けましてね。。。。当時は小排気量でがんばったんですが、なかなか大きい排気量車まで手が回らなかったんですよ。。。。」

本田さんの記憶の一部分の話を聞いていた。。。。
なぜ、レ−スに夢中になっていったのか。。。。そしてどうして車やバイクに人生を掛けていったのか。。。。。
日本の技術力と欧州の歴史との融合。。。。
なんとなく、僕にでもわかるような気がして来た。。。。根っからのエンジニアだったんですね。。。

『ドゥエ』のライダ−もその話を黙って聞き、僕のブラックに興味を持ったのか明日もここへくるっていって家路についた。。。。

僕も本田さんにブラックを預け、代車に富士重工製スク−タ−『ラビット』を借りた。。。。
帰り道にふと気付いた。。。。
この『ラビット』。。。。普通のバイクだ。。。。ブラックみたく話さない。。。。
金属とゴムとプラスティックの。。。。機械。。。。
なんでブラックは言葉を????

そんなとき、本田輪業の中でのブラックは本田さんに全てを見抜かれていた事を、僕は知らなかった。。。。

「君は。。。。ブラック。。。。意思を持っているね?」

「へっ。。。ジイさんには御見通しってわけか。。。。」

「これからバラシにかかる。。。。そうだな。。。奥に一匹居るから、2・3日、そこで我慢してくれないか?」

「わかったよ。。。ジイさん。。。あのな。。。」

「わかっとるよ。。。。あの少年には君から、その時が来たら話すんだ。。。その方が良いにきまっとる。。。。」

「ありがとな。。。ジイさん。。。」

一人の老人と一台の英国製オ−トバイ。。。。古臭い、木製ガレ−ジの中、裸電球に照らされたビンセントのシンボルマ−クが鈍く光る。。。。
一筋の光が本田さんの脇を通り、店の奥に尾を引いた。。。。
しばらくすると、その奥から小さな真っ黒な猫が本田さんのところへ。。。。
本田さんはその猫を抱き、撫でながらブラックシャドウを夜更けまで眺めていた。。。。

ふと、本田さんは表に出て。。。。抱きかかえた黒い子猫に話し掛けた。。。。
「いいかい?月を見てごらん。。。。赤いだろう。。。。。」
「月が赤く見えるときってなぁ。。。。世界にいる誰かが悪い事を考えてるんじゃよ。。。。」

その夜は、『マルクト』には珍しく霧が晴れ、満天の星空が天空を覆った。。。。

宿から見る夜の景色には、まるで星空が湖に移っているかのようにビル郡の光と星々の光とが幻想的な世界を作り出していた。。。。

※注意 : この物語はフィクションです。。。
      念のため。。。(*゜▽゜)ノ


初めての『マルクト』。。。
コンクリ−トに反射して響くヴィンセントの排気音が心地いい。。。。

なんだ、ちゃんと話が出来るし、いい人もいるじゃないか。。。。
そう思えるのは、バイク屋に行ってからの、彼との出会うまでだった。。。。


お爺さんに教えてもらったバイク屋。。。。。

「えっと? 『HONDA motor’s』? む−。。。。どこなんだ?」

そんな看板はずっと探しているが見つからない。。。。
この辺のはずなんだけどな。。。。
ブラックを歩道側に止めて、その辺を行き来している人に尋ねようにもみんな忙しいのか、立ち止まってくれない。。。
「あの。。。済みませんが。。。。」
声を掛けても素通りしていく。。。。
なんちゅう街だぁ!!も少し愛嬌ある態度とれっちゅうの!!
ブラックが息苦しそうにアイドリングしている。。。。。

「ト.。。。トモ。。。。エンジン止めてくれぇ。。。。。腹ん中ジャリジャリ。。。気もちわりぃ。。。」

急いでイグニッションをOFFにする。。。
「大丈夫?ブラック???」

僕はしゃがみこんでブラックの調子を伺う。。。
ブラックのエンジンがキンキン鳴ってる。。。。つらそうだ。。。。
待ち行く人々をよそにブラックをさすっていると、向こうからバイクの排気音がする。。。。
あれ?この音。。。
2ストだ! この独特な音は間違いない。。。。
でも、ちょっと聞き覚えない音に感じる。。。。ン? 段々と大きく。。。。近づいてくる!

パン。。。。パパン!!
ガラチャチャガラチャチャ。。。。乾式クラッチの音。。。。
ふと見上げると。。。そこには今時のライダ−が居た。。。。

うげげっ!ビ。。。。ビモータ。。。。。こいつは。。。『500Vドゥエ』。。。。雑誌でしか見たことない。。。
ビモ−タ『500Vドゥエ』。。。
このバイクはイタリアのメ−カ−で、よく日本製エンジンをチュ−ンして自社開発の車体に乗っけてるんだけど、殆どの構成する部品は手作りなんだ。。。。
ため息が出そうなほど部品部品の一個一個が造形美とでも云おうか。。。。その分御値段も超一流。。。
でも、この『ドゥエ』は今までのビモ−タ御得意の日伊合作ではなく、エンジンまでもがビモ−タで開発されている異色の存在。。。

そんなバイクに乗っている奴は多分。。。キザな奴に違いないっ!
元々金持ちの御坊ちゃまタイプの。。。。

などど思っていると、そのライダ−から声がかかった。。。。。
「どうしたの? 故障かい?」

え? もしかして。。。やさしい人?
「え。。。えぇ。。。。この近くにバイク屋があると思うんですけど。。。。。見つからなくて。。。」

「どこのバイク屋? この辺だったら2件あるけど?」

おぉぉ! 助かるかも! 
「んと、『HONDA motor’s』って店なんですけど。。。。わかりますか?」

そのライダ−首を傾け。。。。フルフェイスのヘルメット脱がないから表情がわからん。。。。
「『HONDA motor’s』?あったっけか? ホンダ。。。。本田さんとこのかな?」

この店。。。ホントにあるんかいな。。。。不安だ。。。

夜の闇が溶けていく頃、窓の外からの音で目が覚めた。
そういえば、この世界には「雀」って見たこと無いよな。。。。
と、考えながら窓の外。 ちょうど宿のガレ−ジがある所だった。。。

「まさか。。。。ブラックが起きて何かやってるんじゃないか。。。。?」

パジャマのまま部屋を出て、急いでガレ−ジの所まで行くと。。。。。。
あれ?宿主のお爺さん。。。。。なにやってるの?
ブラックも起きているみたいだ。。。。

「おぅ! トモ。。。おはようさん。。。良く眠れたか?」

「おはよう。。ブラック。。。ここにお爺さん見かけたんだけど。。何やってるの?」

ブラックはちょいハンドルを右に向けて。。。。

「この奥にじいさんがいるぞ。。。いってみ? トモ、驚くものがあるぞ!」

「えぇ? 僕が驚くもの?  なんだろう。。。。」

ちょっとドキドキしながら、ガレ−ジの奥へと行ってみる。。。。
うわ。。。なんちゅう油くさい。。。。。でも、懐かしい雰囲気だね。。。。

お爺さんがしゃがみこんで何かいじってる。。。。こ。。。。。これは。。。。。???

「おぉ。。。。物音で起きてしまったかのぅ。。。。すまんかったの。。。」

「いえ。。。おはようございます。。。いいバイクですね。。。。凄く綺麗で。。。。」

「これか?  近所のバイク屋の老いぼれからもらったんじゃよ。。。日本車にしてはいい出来じゃろ?」

「えぇ。。。今の日本車より魅力的に見えますもんね。。。でも、これ、なってゆうバイクなんですか?」

お爺さんはそのバイクのタンクを撫でながら。。。。
「これは『ホンダ ドリ−ムE』って言うんじゃよ。。。本当はDUCATIがほしかったんじゃがな。。。」

1951年製で150ccの小さなバイク。。。。
自転車にエンジンを乗っけた『モペット』とは違い、『バイク』って形になった初期の頃の奴。
ホンダの『カブ』の前身と云うべきか、まぁ、そこの創立者はレ−ス好きだったもんなぁ。。。。

「今のバイクは好かん。。。性能はピカイチかもしれんがの。。。。」

お爺さんは寂しそうに話す。。。
今のバイクを正当化するわけじゃないけど、興味がある僕としては。。。

「でも、今のバイクだって同じような構成だけどそれぞれの『味』ってもんがありますよ?」

お爺さんはにっこりしながら。。。
「乗ってて『楽しい』、『快適』は今も昔も変わらん。。。でもな。。。。
楽に乗れる『高性能』は本来のバイク、車、全ての物の進化に云えるじゃろうが。。。。。」

いじり終わったドリ−ムのクランクケ−スが光る。。。。

「そうじゃな。。。。」

お爺さんは僕を見て。。。。

「お主はわからんかのぅ。。。無表情なかわいい女の子に興味が出る訳が無いじゃろうて。。。
やっぱり、笑顔の似合う、語りかけてくれる女の子の方が良いにきまっとる。。。そんなもんじゃよ。。。」
「お前さんのこのヴィンセントも、。。。。笑顔が似合うべっぴんさんじゃの。。。。」

ブラックが少し赤くなって照れてるように見えた。。。。

お爺さんとガレ−ジを後にして、朝食の準備を手伝う。。。
皿をテ−ブルの上に置き、クロワッサンのかごを取りに行こうとした時お爺さんから行きつけのバイク屋のメモ地図を受け取った。。。

どんな人がバイク屋をやってるのか聞いてみると、根は優しいがいつも喧嘩しているらしく、中々笑顔は見せてくれないらしい。。。。
頑固親父と言ったとこかな?
誰と喧嘩してるんだろう???

朝食を済ませた僕は、ガレ−ジからブラックを引っ張り出しエンジンをかける。。。

「おぉ。。。。懐かしい音じゃなぁ。。。。1955年以来じゃな。。。変わっとらん。。。」

お爺さんは旧い友人を見送るかのように僕らを見送った。。。。

『シナゴ−グ』に着いた頃には、外は薄暗く街灯が灯る時間になっていた。
ブラックからキ−を抜き、宿のガレ−ジに連れて行った時にはもう、ブラックは疲れ果てていた様子。一言もしゃべらない。。。

「かなり疲れたのかな? ブラック。。。。久し振りの長距離だもんな。。。」
タンク下にあるガソリンコックをOFFにして、ブラックを後にしようとしたとき。。。

「トモ。。。御疲れさん。。。明日、バイク屋に連れて行ってくれ。」
つらそうな声だった。。。

「どしたの?ブラック。。。。疲れだけじゃないね?その声は?」

ブラックはやっとの思いで話すように。。。。
「鼓動が弱いのと、腹ン中でジャリジャリするんだ。。。もたれるようにな。。。」

む〜。。。。
ブラックはこう言いたいんだと思う。
エンジンのピストンが爆発した後に下がる力が弱いって事と、オイルに金属の粉が混じってきているちゅうことかな?

「わかたっよ。ブラック。。。明日、朝から探してみよう。。。こんんだけ大きな街だから、バイク屋も一軒ぐらいあるよ。」

ブラックがほっとしたように見えた。。。
「おぅ。。。頼むな。。。  お休みぃ。。。」

「うん。ブラックも御疲れさん。。。」

ガレ−ジを後にして、宿の前の道に立った。。。。
人影はちらほら見えるんだけど、みんな急ぎ足だ。
旅人なんぞ珍しくもないだろうに、さっきから視線感じるんだよなぁ。。。。

[ガランゴロン。。。ゴロン]
また古臭い扉の鐘だ。。。。

「うわっ。。。外見とは偉いギャップだなぁ。。。。。すんごいアンティーク。。。。」

ホ−ルの先には酒場が見えた。。。ん? 他の旅人も数人いるみたいだな。。。

カウンタ−に行くと、あれ?
どっかで見たことあるようなおじいさんが居る。。。

「あの。。。河渡しのカロンさんからの紹介で来たんですけど。。。部屋、空いてます?」

おじいさんはカウンタ−の下から荷物をよっこいしょと持ち上げて、カウンタ−の上に置きながら。。。
「おぅ。。。君がトモじゃな。。。連絡は来とるぞ。。。ようこそ。『シナゴ−グ』へ。」

「あ、はい。。。御世話になります。。。 あの、ぼくに面会する方が来られる様なので、しばらくやっかになります。。。」

おじいさんは箱の中をごそごそ何かを探しているように。。。。
「わかっとるよ。 朝と晩飯はそこのバ−で済ませるんじゃ。。。。昼は自分でな。。。」

「わかりました。。。あの。。。一泊おいくらなんでしょ?」

おじいさんはへ?といった表情で。。。

「『あそこ』まで行く修行モンじゃろ? 金は取らんよ。。。」

へ? そうゆうもんなの?
「おじいさんだって、商売なんでしょ? 生活ってもんがあるじゃない?」

おじいさんはニコニコしながら
「わしらみたいに色んな町や村に住み込んでいる人たちはの、修行が終って次の命を貰う順番を待っているんじゃよ。。。」

えぇ?
そりゃ、もう僕等は死んでいるわけだし、生活していくにも『お金』は必要ないってわけ?
「この『マルクト』に入ってから、店もあったし仕事している様に見えたサラリ−の人だって居たのに?」

おじいさんは箱の中をガチャガチャと何かを探しているように。。。。

「金目的で皆は働いておらんよ。。。」
おじいさんは僕の目をじっと見て。。。。。
「わしらみたいに修行が終って時間が出来た人等は、お主らのような新米の修行が出来やすいようにサポ−トするんじゃ。。。それに。。。」

「それに?」

おじいさんはカウンタ−の壁に掛けた古臭い写真を懐かしそうに見上げて。。。。
「新米達を手助けすることで、生きていたときの『罪』の償いをしているんじゃよ。。。」

「。。。。。」

「じゃがの、誰でも親切ってわけじゃない。。。。特にこの街の連中はの。。。」

あの世でもこの世でも、色んな人が居て考え方や思ってることは十人十色ってわけなんだ。。。
なんだ。。。生きていた頃とかわらないじゃん。。。

おじいさんから部屋の鍵を受け取り、部屋に入って荷物をその辺に放り投げる。。。
夕飯も食べる気にはなれず、くたくたになった体をベッドに任せる。。。。

「【生きていたときの『罪』の償いをしているんじゃよ。。。】」

僕にはどんな罪があるんだろう。。。。
あのときのおじいさんの悲しい表情が脳裏に浮かぶ。。。。

きっと、人には他人に知られたくない、ずっと心に引っかかっている事情ってもんが一つはある。。。
それが『罪』とするならば、その償いはどうゆうものになるんだろう?

部屋の窓から、イルミネ−ションに彩られたビル郡の向こうに月が見えた。。。。
明日はブラックの整備だ。。。。
早く寝よっと。。。。

読者のみなみなさまへ〜

約一ヶ月ぶりです〜。。。

nacciですぅペコリ(o_ _)o))

仕事?遊び?でちょっと体を壊してしまって
ずっと長い時間座れなくなりましたぁ。。。
☆⌒(*▽×)いてっ
(「ぢ」じゃないのよ!腰がいたいのよ!!)

PCに向かってるのがしんどい状況なのです。。。
(´Д`) =3 ハゥー

腰の調子がよくなりつつあるので
もう少しの間、休ませてくださいね♪
オ・ネ・ガ・イ♪(* ̄・ ̄)//\(◇ ̄*)

すぐにでも連載再開できるようにがんばりますんで。。。

でわでわ〜 ☆⌒(*^-゜)ノ~♪see you again♪~ヾ(゜-^*)⌒☆

〜2003.7.25 nacci 〜
 
砦に近づいていく僕とブラック。。。。
「なんて大きい。。。。」
何かに襲われるのを予防するかのような、大きな砦。。。

「止まれ。 そこのバイク!」
門番の一人に声をかけられた。。。
門番はリストみたいなものをペラペラとめくっている。。。。あれ?

「おい。 トモ。  観て見ろ。。。」

ブラックも気付いたみたいだ。
この門番。。。マッチョのくせして羽が付いてる。。。。あれ? 頭にワッカがある!
随分と古臭い鎧を纏って。。。いかにもゴツク、強そうだ。。。

「この人たちも天使なのかな?」

ブラックも興味があるみたいに。。。。

「そうなんじゃね-か? 『ウリエル』もなんか厳しそうな奴だったし。。。。天使って案外、優しい奴らじゃないんじゃないか?」

「そうかもねぇ。。。。」

等と二人で考えてる時、門番が言い寄ってきた。

「君は。。。『トモ』。。。だね? それと『ビンセント・ブラック』。。。こっちはつれとゆうより所持品か。。。」

あっ! そんなこといっちゃぁ。。。またブラックがぁ。。。。

「所持品って俺のことか? えぇ? 門番さんよ?」

門番はちょっと“おっ”っとした感じで。。。。
「君にも“人格”があるのは承知している。。。あくまでも当該者か否かの確認だ! 気を悪くするな。」

む〜。。。。さすがオトナだネェ。。。。門番さん!
「世紀末から初めにかけて、敵からの誘惑や攻撃が頻繁に起こるからな。。。身分のチェックの協力を頼む。」

「敵? 敵って。。。。? 今戦争中?。。。。なんですか?」

あの世でも戦争があるんだ?
でも、敵って?

「サタンだよ。。。堕天使の軍団だ。。。」

へぇ。。。。やっぱいるんだねぇ。。。。
そりゃそうか、天使が目の前にいるんだもんね!

「ここから門を通り過ぎて、少し行くと『シナゴ−グ』がある。。。。一目で判る宿だ。
 そこの宿主、『ラピ』を尋ねなさい。。。」

『シナゴ−グ』?。。。

「判りました。。。あの。。?」

「何か? わからないことあるかね?」

この際だから、ちょっと聞いちゃえ!

「あの。。。ここは『マルクト』ですよね? 間違っていませんよね?」

「あぁ、そうだ。。。ここが最初の町『マルクト』だ。」

間違っていないとすれば。。。。

「カロンさんって方に教えてもらってきたんですけど、ここの町の長に会えって言われて。。。
どうやれば。。。会えるんですか?」

門番はちょっと繭をひそめて。。。。

「宿に使いの者が尋ねてくる。。。それまで待たれよ。。。。」

また尋ね人かぁ。。。。でも、バイク屋探せるな♪
ブラックに楽させてやらないと。。。。なぁ。。

「判りました。 それじゃ。。。。」

ブラックのスロットルを開けてクラッチを繋ごうとした瞬間、何かに気付いた門番が呼び止めた!

「トモ! ちょっと待て!」

「え? まだ何か?」

門番さんはいそいそと僕とブラックに寄ってきて。。。。

「ここは“人間”的な町だ。。。最初は慣れないかもしれんが他の者と交流するのは難しいぞ。。。。」

「はぁ? どうゆう?」
またわけわからん。。。。

「ここの住人たちは。。。自分の心を他人に傷つけられるのを恐れている。。。そうゆう町だ。」

カロンさんの言っていたことがやっと判りかけて来た。。。。

そう、ここは物資的な世界の町。。。。
人間的な思考を主とする片寄った考え方をする人たちが住む町だった。。。。

門をくぐると、そこは今までののどかな風景ではなく、
ニュ−ヨ−クにも似た、他人には関心を示さない“心の孤独”がうごめいている都会的な町だった。
夕焼けの明かりが、コンクリ−トとガラスで出来たビル郡を寂しそうな雰囲気に包まれるように照らす。。。
これが、僕の最初に感じた『マルクト』だった。

朝方にカロンさんの家を出たのに、夕暮れ近くになると一本道の向こうには、うっすらと明かりが見えてきた。
道中に何人かの旅人を見かけたが、皆、悩み事のない生き生きとした表情が印象的で。。。

道中、一休みにとブラックを路肩によせ、どこまでも続く草原の地平線を眺めていた。

「そういえば、こんな景色をどこかで見たことあるなぁ。。。。」
「ブラック? 覚えてる?」

熱くなったシリンダーの空冷用フィンから冷めていく時に出る金属音が心地良く響いてく。。。
ブラックも少し疲れているみたいだ。。。。
熱ダレはしょうがないか。。。

「んあ? ここは『あの世』だぜ? ここと似た景色なんぞそうあるもんじゃねぇって。。。」

ブラックは“んなことどうでもいい”といった感じでキンキンと音を立てている。。。。

「ここと似た景色とゆうか。。。雰囲気だよぉ? 」
「ほら、北海道に行ったときさ! 確か、美瑛の景色ににてるんだよ!」

北海道の美瑛町。。。。
あそこは僕のお気にの場所だった。。。
昔のタバコのCM、たしかマイルドセブンのCMだった。
どこまでも続く草原に、ででんっ! とタバコが出てきてさ。
タバコのバックにでてきたあの景色。。。いっぺん行ってみたいと立ち寄ったんだ。。。
泊まることにしていたユ−ス・ホステルのおっちゃんに教えてもらったとこ。
そこの場所も『マイルドセブンの丘』っていってたっけ。。。
実際にそこであのCMが撮影されたって。。。。。

「あそこも、ちょうどここと同じような季節になっていると思うなぁ。。。もう1回行ってみたかったよ!」

ブラックは機嫌悪そうに。。。。

「ふん! そこまで行くのに、1回ガス足りなくなったじゃんよ? あんな山ん中でサ!」

そういえば。。。。?

「スタンド探しても全然見当たらなくてさ! んで、やっとの思いで小さい、おばぁちゃんがやってるとこ見つけてなぁ。。。」

そうだった! あの時はブラックが苦しそうで苦しそうで。。。。

「ハイオク無いからってなぁ。。。なんでもいいから入れてくれってトモがいったんだよなぁ?」

まだ根に持っていたか。。。こいつ。。。

「そしたら、ガソリン入れるのに手ゴキポンプだぜ? カシュンカシュンって!。。。俺、びっくりしたもんな。。。」
「そしたら、何年も使ってね−ガソリンでなぁ。。。いいにおいしたもんなぁ。。。。」

だってさ。。。そこしかなかったんじゃん。。。

「このいい景色見たって、俺にゃぁそうゆう思い出しか出てこないんだよ! ふん! いいねぇ。。。 いい思い出がいっぱいあってさ!」

なんとか話をすりかえないと。。。。このまま不機嫌ちゃんになってしまうとエンジンかけるのにしぶるからなぁ。。。

「ねね! ブラック! もう少しオイル粘度落とそうか? その方が楽に回せるよ?」
「『マルクト』に行ったら、バイク屋探そう。。。ね?」

ブラックの機嫌治るかな?

「俺みたいな年寄りには、あんまり軽いオイルは無理だよ? でも、こんだけ暖かいとなぁ。。。」
「。。。あぁ、バイク屋があったらな! 宜しく頼むわ。。。トモ。」

道中の一休みの事を思い出しながら町の砦が見えてきた。。。
これから訪れる町々って、みなこういった砦があるのかなぁ?
あれ?。。。門番がいる。。。。


(>▽<;; アセアセ

2003年6月10日
楽しみにしてくださっている読者の皆様。。。
申し訳ないっ!ヾ(≧∇≦)〃

休み無しと深夜残業で執筆活動がままならない
状況ですぅε=( ̄。 ̄;)フゥ

色々と物語のアイディアは次から次へと浮かんできているのですが
文章の形にまでもっていくことが中々でして。。。
(*⌒∇⌒*)テヘ♪

もう少し待っててくださいね♪
来週には再開を予定していますぅ(*- -)(*_ _)ペコリ

余談:Moto GP って皆さん、観てますかぁ?
日本の4大メ−カ−はもちろんですが、
イタリアのDUCATIはすごいですね〜
ホンダよりも回るエンジン、立ち上がりの
ドリフト!
後ろのタイヤが馬力に負けて加速の時に白煙吐きまくりの
姿を見てると私も興奮してきちゃいます!
「俺もあいな乗り方出来たらなぁ〜」と
考え込むのもしばしばで(o^∇^o)ノ
でも、出来たら今ごろ仕事なんてしてませんよね(;¬_¬)
はぁ〜。。。ε-(ーдー)
夢はまた夢で。。。
自分の川重製でも磨くかな。。。。

(*゜・゜)ンッ?そんな暇あったら早く書け?

はぁい。。。Y(>_<、)Y

でわでわ♪

〜 2003.6.9 nacci 〜


  

「おぉ。。。いよいよじゃな。。。ウリエルは元気じゃッたか?」

「うん。。。カロンさんも会えばよかったんじゃないですか?」

カロンは気まずそうに。。。家の中に何か取りに行き、戻りながら。。。。
「わしは会えんのじゃよ。。。。わしは堕天使じゃからのう。。。。」

堕天使って?。。。。カロンさんって悪魔側の。。。。。。!
こんな親切なのに。。。。

「だって、カロンさん。。。。いくら堕天使っても、なにも悪い事。。。。。」

「わしらみたいな下級天使は、上の指示無しではどうにもならんのじゃよ。。。。
上の決めたことには逆らえん身分じゃ。。。」

そんなことって。。。。天使でもそんなことあるの?!

「これを持っていきなさい。。。。道中腹も減るからのう。。。。あと、皆に支給される金じゃ。。。」

「あ、はい。。。有難うございます。。。。」

カロンは家の前にある、一本の道を指差して言った。。。。

「この道をずっといけば『マルクト』に行ける。。。まだお前さんは物質世界の感覚のままだから、
すぐ慣れるじゃろう。。。。。。。いいか?トモ!」

カロンは僕の両肩に手を置き。。。。。初めてカロンの顔を見た!
なんとゆう。。。。大きなくちばしの様な鼻。。。乱れた顎鬚と髪。。。
獣の様な長い耳と歪んだ口から出てる鋭い歯。。。。
さすが、悪魔の天使だ。。。。

ちょっと驚いてる僕に、カロンは真剣に言った。

「これから、お前さんは22本の道を通って10の村に行くんじゃ!この旅でお前さんは色々な人と
会うじゃろう。。。。そして、色々なことを覚え、経験し、やがて『ある方』に出会う。。。。
お前さんの行いで、天国にいけるか地獄にいくか。。。それとも繰り返すのか。。。。。」

繰り返す? なにを?

「カロンさん。。。何をいってるの? カロンさん。。。。」

カロンは涙を流していた。。。。
ブラックのエンジンは快調だとタコメ−タ−が教えてくれてる。。。。
ブラックに荷物を積んで、カロンさんにお礼とお別れを言おうとしても、カロンさんは家から出てこなかった。。。。
とりあえず、家に向かって一礼しブラックに跨った。

「さぁ。。。いくよ!ブラック!! まずは『マルクト』だ!」

「おぉっ! 行く先々にガソリンスタンドあるといいなぁ。。。。なぁ、トモ?」

「ブラック。。。行けばわかるさ!」

ビンセントの乾いた排気音が、雨が降り始めた森に悲しく響いていく。。。。
カロンは潤んだ年老いた目で、家の窓からビンセントの赤いともし火に似たテ−ルランプが
雨の水煙で見えなくなるまで、静かに見送っていた。。。。

毎回楽しみにしている読者のみなさん。。。
nacciです。

個人的な理由で、連載がちょっと遅れちゃいます!
(_ _(--;(_ _(--; ペコペコ

仕事がどうも落ち着かないのが理由でして。。。

いよいよ、「トモ」と「ブラック」が旅に出たところで
段々と面白くなってくるとこなんですが、
執筆活動がままならなくて。。。。o((>ω<o))((o>ω<))o

少々遅れてしましますが、
どうぞ長い目で(;¬_¬)。。。。。

楽しみにしててくださいましっ!

でわでわ。。"(@´▽`@)ノ"""

2003.6.1 nacci


昨日の朝のカロンさんの言葉に、まだ理解していなかった。
ある人?。。。誰だろう。。。

ブラックも若返り、タンクにはガソリンも満タンになっている。
ここの空間とゆうか、世界とゆうか、目に見えないものが僕たちを旅立たせようとしているのは、どうやら本当らしい。。。。
ブラックはどこでもいいから早く自走してみたいらしい。。。。
走りたくてうずうずしている様子が伺える。

ブラックもバカだよな。。。。一人?一台?で走れるわけないのにね♪

「ん? トモ! あれを見てみろよ!」

ブラックがステア(ハンドル)を切った方に目を向けると、一筋の光?みたいなものが僕たちへと向かってくる。

「あれ?カロンさんがいない。。。。どこいったんだろ?」

やってきた光が段々と人の形になっていく。。。。

光がやんでまぶしさから解放された僕たちは、その人を眼をこらす様に見た。

「え? あなたは。。。?」

背中に羽がある! 着ている服はこれでもかっ!とゆうくらい眩しい白! どっかの洗剤CMに出てくるYシャツのような。。。。

「私は主の使いの者だ。。。。汝は。。。『トモ』でよろしいか?」

なんだ?こいつ? 

ブラックが怒っている!

「おぃおぃ。。。にぃさんよ。 人の名を知っといて自分の名を名乗らないのか?」
その光の人はブラックを睨んだ!

「私はウリエルとゆう者なり。 主により、魂と霊の管理を任された天使なり。」

げげ。。。大天使の一人だよ。。。。
優しそうな顔してるけど。。。。天使ってこんな怖い雰囲気なもんかな?
頭にはわっかはないんだねぇ。。。

「ビンセント。。。お前は機械をつかってるな。。。。」

ブラックはギクっとした。
ん? どうゆう意味なんだ?

ウリエルの表情がやわらかくなり、

「お前の主は。。。この少年なのだな。。。」

ウリエルがブラックに背をむけて
「最後までお供するのだぞ。ビンセント! さすれば、汝にも。。。。」

はぁ?
なにいってんの? この天使は? わけわからん。。。

「トモとやら。 汝の葉はまだ落ちておらん。。。いそいで主の所まで来るのだ。。。」

僕の葉っぱ? 落ちてない?。。。。

「急ぐといっても、ちゃんと『道』を来なさい。 まずは『マルクト』に向かいなさい。 そこに人間から天使になった双子の一人が居る。 彼に会いなさい。」

『マルクト』か。。。。次の目的地だな。。。

「そこでその天使に会えばいいのですね? 会ってどうすればいいのですか?」

「さすれば、『彼』が教えてくれよう。。。。汝が精神となるまで、汝の前には主は現れん。」

この不可解な意味も、この旅が終ればわかるって事か!
葉っぱが落ちていない。。。。?
どうゆう?

「それでは。。。汝を待つ! カロンによろしくと伝えておくれ。」

その瞬間、ものすごい光がウリエルえをつつみ。。。。彼は消えた。。。。

僕があっけに取られていると、「ブラック」が言った。

「トモ。。。。なぁんか普通の状態じゃないみたいだな。。。。主って神さんのこったろ?
急ぎの用ってなんだろうな。。。。」

そうだよな。神様が僕を待ってるってことだよな。。。。
「ブラック。。。君と久しぶりに旅ができるね! 僕がどうなるのか、ブラックがどうなるのか。。。。
今は判らないけどさ、行くしか選択肢はないみたいだね。。。。」

「みたいだなぁ。。。ま、その人間から天使になった双子のどちらかに会えばいいんだろ? 目的があっていいじゃないか! あの北海道の旅よりはましだぁね!」

ギクッ! 
前に北海道旅行でこいつと出かけたんだ。。。。
なにも目的のないブラブラ旅行。。。。。あっちいったりこっちいったり。。。。
しまいにはこいつが熱ダレおこして調子悪くなって。。。。
雨ばっかりの天気だったしネェ。。。

僕とブラックが旅に出かける準備をしていると、森の奥からカロンさんが戻ってきた。。。。

ブラックのタンクの左側にキ−を差込み、イグニッションをONにする。
ニュートラル・ランプが点いたのを確認して、デコンプ・レバーを握る。。。。
2・3回キックして、一番シリンダーのピストンが上死点よりちょっと下に持っていって。。。。。
デコンプ・レバーを戻し、ちょこっとキックするとレバーは少し戻る。。。
このタイミングで。。。。一気にペダルを踏み下ろす!

「とりゃぁ!」

「ドドン! ドババババッ!!」

チョ−クを少しづつ戻していって。。。。アイドリング状態にする。。。。。

ブラックが目を覚ました。

やっぱOHVのVツイン。。。。カワサキのW1と同じレイアウトだけど、W1はバ−チカルだし。。。こっちの方がでかくて、エンジンが丸っこい。 こいつがかっこいいと思うところだ。

「調子よさそうだね♪ ブラック。」

ブラックもやっと自分のことを思い出したみたいだ。

「おぅ! 体中があったまって来る感じだよ! 空気がいいとこうもエンジンが弾むのかネェ。。。」

どんなバイクでも、調子いい時と悪い時と判るような気はしていた。
悪い時はとことん気に入らないノイズとかフィ−リングとか。。。。
逆にいいと、こっちの顔までニタニタしてくる。。。。
ブラックの音を聞いてると。。。。僕まで笑顔になってくるよ!
「おぉ。。。ビンセントの音か。。。なんと乾いた音なんじゃろう。。。」

カロンさんが朝日の光の中から現れた。

「あ、カロンさん。。。おはようございます!」

「よう。。。良く眠れたかい?」

えぇ?。。。もしかして。。。

「ここ、カロンさんの家ですか?。。。。ご迷惑だったでしょう?」

カロンさんの家に泊まっていたとは。。。。
でも、かなりアンティ−クな御部屋で。。。。

「いやぁ、別にかまわんよ。。。ほれ、朝飯持ってきた。 
食っていきなされ。」

行くって? どこに?

「僕たち。。。これからどこへ向かうんですか? 
又、どなたかの案内で。。。?」

「もう少し経てば、お前さんたちにある人が知らせを持ってやってくるじゃろう。。。
河をはさんでこっち側はもう、元の世界じゃないんじゃよ。。。。」

とうとう、あの世の入り口に僕たちはいるのか。。。。
どうなるんだろう。。。死んだ後なんて、考えたこともなかったな。。。

「まだまだ、お前さんたちの順番は回ってこんよ。。。
順番が来るまで、ある修行をこなす旅が始まるんじゃ。」

旅? どうゆうこと?
ブラックも一言もしゃべらない。。。ただエンジンのメカノイズと排気音だけが、この森の中にある朝日の木漏れ日と混じり合い、僕たちの間の空気と空間になっていく。。。。

あの世でも、太陽の光が暖かくかんじるんだな。。。。
まぶたが赤くなって見える。。。。

「ん?… 朝か?」
「しかし…なんちゅう夢だったんだぁ。。。。僕が死ぬなんてね。。。。」
「ふふっ。。。」

目を開けた時、やっぱり知らない部屋だった。。。

丸太小屋っぽくて、窓の外にはブラックが太陽の光で輝いていた。

はっと自分の着ている服を確かめる。

「やっぱり白着物だぁ。。。。」

ブラックのステアが僕のほうに切り向いて、ブラックが話しかけてきた。。。

「おぉ。。。トモ! やっと起きたかぁ。。。おはようさん。」

「ブラック。。。おはよ。。。やっぱ僕って死んでいたんだね?」

ちょっとがっくり来ている僕に、ブラックは笑い飛ばしていた。

「あははははっ! あの世でもこの世でも、過ぎ去った時間は取り戻せないよ!
神様だって時間までは自由にできないもんさ!
それからさぁ。。。。トモ。」

ブラックがふと笑うのをやめて、じっと僕をみている。。。。なにかしたのかな?

「なんだい? ブラック?」

「いい加減、その四谷怪談みたいな着物、着替えたら?」

へ?四谷怪談? こいつ。。。機械の癖してよくしってんなぁ。。。。
「だってさ、僕、これしかもって来てないんだよ? 着替えるってたってぇ。。。。」

キョロキョロしている僕を見ながら、ブラックは呆れている様子で

「俺の後ろに荷物積んであるだろ? その中にいつものが入ってるよ。。。開けてみ?」

ブラックに言われるまま、僕は部屋から出た。。
なんちゅう空気の美味いこと! あの世でも空気はあるんだなぁ。。。
まぁ、空気がなければブラックだって動かないわけだし。。。。

後ろに積んである荷物をシ−トから外し、中身を取り出した。。

「こ。。。。これは。。。。」

そう、生前の僕がブラックと出かけるときによく着ていたライディングスーツ。
ブラックが昔のカフェ・レ−サ−風な感じに合わせた、アウトローのジャケットだ。
それに革のパンツ♪ うげげ、ブーツまであるよ。。。。
メットとゴーグル、グローブと。。。。
あは。バンダナまである♪

いそいそと頭の白三角を脱ぎ、着物を脱ぎわらじを脱ぐ。
さすがにパンツは履いたままだった。。。あはは
黒のTシャツに腕を通して。。。。やっぱこれだよ!
気持ちいいもんなぁ。。。

あまりに懐かしく、そして着慣れないもの着ていたせいでぎこちなかったものの開放感♪

うれしそうにしてる僕を眺めながら、ブラックは話し掛けてきた。

「やっぱ、バイカーはそうでなくっちゃな! トモはそのカッコが似合ってるよ。」

「うん。こっちのほうがやっぱりいいね!…うし!着替え完了!」
「ねぇ。。。。ブラック」

「なんだ? トモ?」

ブラックはなにを言い出すのかとドキドキな様子。。。。

「ブラック。。。。エンジンかかるの?」
「ちょっと試してみようか? 悪ければ何とかかかるようにするよぉ」

あの時先輩からあずかった,唯一の僕とブラックをつなぐもの。。。
ビンセント・クラス C に付いて来ているオリジナルのキーだ。
普段はこれのコピーを使っていた。
なんか、オリジナルを使うのは勿体なくて。。。。そういえば、あのコピーキ−はどうしたんだっけ。。。?


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